メモ1:戯術/六崎杏介
戯詩作法に関するメモ
1:音を持たない韻(ライム)に即いて
韻とは同音・類音異文法での母音乃至子音による、語をまたいだ音の相似及びそれによってもたらされる音声的エクスタシー
の事であると考えているのだが、最近、言葉の連想によって語を二つ持たない韻(ライム)が存在するのではないかと考えている。
例:タブレット・グラス・カインの頬紅
つまりグラスという単語を中心に、恐らく大部分の連想は左にはテーブル、右にはワインがなされると思うのだが、
そこに意外性があり、本来連想されるべき言葉の類音語・文を代入する事で、知覚のズレを生じながらダブルイメージとともに
その二つの、表記された音と連想で
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