今と昔の詩の優劣についての考察/美味
に、情報の幅が広がっているのも問題です。
つまり、人間の興味を100として、様々な事柄に振り分けていったら、必然的に一つの事に対しての興味が薄くなります。そうしたら、色々なことについて詩を書けるのかもしれませんが、一つの事柄に関して突出した考えが出てこない、大きな感情が生まれないということです。昔の環境については、言わずともがなです。
三つ目。
詩を書く環境。村上春樹氏の「風の声を聞け」の冒頭部で、
あなたが、芸術や文学を求めているのならギリシャ人の書いたものを読めばいい。真の芸術が生み出されるためには奴隷制度が必要不可欠だからだ。
と語っています。簡単に言うと、
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