今と昔の詩の優劣についての考察/美味
 
と、芸術を生むには、日がな一日、働きもせずに詩作を続けられる環境が必要だということです。
 完全に賛同できるわけでもないですが、僕が二つ目に書いた「一つの事柄に対して深く向き合う」ことのできる最も良い環境だと言えます。
 誰もが時間に追われている現代において、こんな酔狂じみたことができるのは、よっぽどお金のある家か、(とても言い方は良くないのですが)ご病気で働けない方くらいでしょう。
 あくまでイメージですが、昔(戦前戦後)はお金は無くとも何とかなった時代なので、日がな一日詩作に励むということも、至極難しいことではなかったと考えられます。

 これら三つを踏まえると、芸術的な詩に関しても
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