つれづれに思う詩の世界/石川和広
とりにくい分野になったのだと思う。一方でぼくらは、ネットでコスト感覚無しに、ただで、たくさん発表できるようになった。駄作もたくさんでるし、いいのも出る。これも資本の力で、ITに資本が集まらないとそういう環境は生まれなかった。そういう詩をダメだといっているだけではだめな気もする。とにかく埋もれてもいい覚悟で、実践しかない。
お金に変えられないものを守るというのではなくて、なんといえばいいか、抵抗の姿勢を守りながら、というか、資本の論理にさらされているということに自覚的になったほうがいいんじゃないか。そういう層みたいなものがぶあつくなってくればと思う。その上で、文化は自分たちが作るもので、そこには
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