つれづれに思う詩の世界/石川和広
態こそが求められている。破壊でもでっちあげでもなく、そういう場所が日々の暮らしの中で、資本の論理に左右されながらも、つまり働いたり、食べたり寝たりの運動の中で守られているかなのだ。
資本主義では、何にお金をかけるかが大事で、それと時間、それを割いて、いろんなものが形作られ、優先順位が決まる。それは、仕方の無いことだが、小熊秀雄賞がつぶれたり、そういうとこにお金がまわせないという感じになっているところもあると思う。それは正直言っていいとも悪いともいえないと思うけれど。
それから、たずさわる人も限られている。
別に資本主義に抵抗すると息巻く必要はないが、詩は、お金との関係が、もっとも、とり
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