グレート・ノベンバー/長谷伸太
 
ろ。」
 「人は生き物なのに自然じゃない・・・。ホー、同じなのに違う・・・オー・・・」

 太郎君は暗くなるまで、一人でススキを引き抜いていました。ノベンバーはやっぱり動きませんでした。
 「おい、もう帰るぞ。」
 「わたしはここに、いたいのですよー・・・。」
また、帰りたくないというノベンバーに、太郎君はいろいろ餌をつるしました。
 「今日もトランプやろう。七ならべも、教えてやるよ。コンペイトウも沢山あげるよ」
 「ヒョ、ここに、いたいのですよー・・・」
やっぱり笑っているノベンバーに、太郎君はいらいらします。
 「そんなに帰りたくないのかよ。」
 「ちがう。オー、ここに、
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