五月の彙報/本木はじめ
ぎゆく海のさざ波の跡
遠点放射
OPENと書かれた扉ひらいてもすべてのゆめは醒めないでしょう
この街にいつか終わりが来ることを思う少年だろうか彼は
老いてなほきみは美しかろう春ひづんだ廊下の奥の花束
きみを融解するよ今晩は道がどこまでもつづくね
頭が大根になるよきみの美しさに忙しさがほろびる
%的だね、雲が海みたいにきらめいてあしたから少し笑うことにするよ
ゆび使い座
、包帯を巻いてあなたは「雷に鳴りたかった」と言い続けてる
拠りかかる金魚紫陽花薔薇孔
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