論ずるより書けとは御尤も/きりえしふみ
 
しいセンスを開花させる、あなたも認める詩人が生まれないと、あなたは言い切ることができるのだろうか? 否定することで、否定する側も責任を持たなければならない事実を踏まえた上で、言葉を組み立てる詩人が残酷な表現を用いて、何を生み出そうと言うのか。 また、あなたの気に入らないその詩人が、将来素晴らしい詩人に成長するわけがないと、言い切れるのだろうか?
 はっきり言って、現在、「詩」を書く人間同士が揉め合う程、「詩」という一本の木は頑強でもなければ、太ってもいない。そんな事は、本屋へ行けば分かる(私が以前別のペンネームで出したメルヘン詩も、見に行ったある書店では五冊しか置いていなかった。そこは中社だった
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