論ずるより書けとは御尤も/きりえしふみ
ったから、まだ置いてくれたのだろうが、置いてある書店で五冊であって、取り寄せしなければならない書店の方がずっと多い)。趣味を含め書いている人は多くても、この現状なのだ。
この現状で、考えも好むものも異なっていたとしても、同じ書くことを本気でする者同士が相殺し合おうとして、いいことなんて一つもない。無関係な人が見たら、「同志討ち」と見なされるだけだ。
一人が一人を傷つけた事で、「詩」という大樹が今以上に痩せないとも限らない。「詩を追放するのは詩人である」と、ゲーテの格言が警鐘を鳴らしている。闘うべきは書いている者同士ではなく、文化を未だ復興することが出来ていない社会の現状であるように思う。
(c)shifumi_kirye 2006/05/11
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