「優しさ」についての論考/広川 孝治
 
ながる。

しかし。相手を思いやっているつもりで、何も行動しない。
それも独り善がりにつながるのではないだろうか。

優しさを言い訳にして。ただ単に自分が傷つかない道を選んでしまうことは、人間としての弱さを抱えているなら、誰でもあることだ。僕にはそう思える。

であるなら。

自分が傷つかないために、優しさを言い訳にしてしまうことは、真の優しさと言えるのか。

それは否である。

では、どちらの考え方が、真の優しさに近いのだろうか。

相手の反応は関係なく。本当に相手の為になると信じることを行なうことなのか。
それとも。相手の反応を尊重して、行なわないのが真の優しさ
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