「優しさ」についての論考/広川 孝治
 
しさなのか・・

きっと、相手がどう感じるかが大切だというのが一般的な考えだろう。

しかし。人間の感覚と言うのは当てにならないもので。本人が嫌だと感じても。それが間違っているということもある。
極端な例なら。共依存がそれである。ドメスティックバイオレンスにさらされても、「この人には自分がいないとだめになってしまうから」と感じて。相手についていることで自尊心を保とうとして。結局双方とも心身がぼろぼろになるケースがある。
そんな時、別れたほうが良いよ、とアドバイスし。別れる方向に事態を動かそうと介入するなら。それは、当事者にとっては快いものではなく。場合によっては激しい憎しみを生むことも
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