「優しさ」についての論考/広川 孝治
性の問題に過ぎず。正誤つけがたいことが判明すると。
「自分にとって正であっても、相手にとっては誤である」という可能性が認められるようになった。そうすると、相手にかかわって自分の考えを押し付けるのは真の優しさではなく。相手の考え方や生き方を尊重して、自分と考え方が違う場合はそれに手出ししないのが、真の優しさだということになる。可能性の尊重。
実存主義から構造主義への移行によって。優しさに対する考えも変化したのだ。
しかし。
本当にそれが真の優しさなのだろうか・・
相手にかかわって、良かれと思うことを、相手の反応にかかわりなく、行なってあげる。
それは独り善がりにつなが
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