詩人宣言/窪ワタル
 
はり、「自称詩人」なのだろう。しかし、詩人とは、別に、職業でもなければ、食うための手段ではないのではないかしら?と俺はおもっている。俺は「詩を書いて朗読をします。」とは云ったが「プロです。」とか「詩で食ってます。」なんて云ったおぼえはない。音楽家にアマチュアと、プロがあるように、詩にもそれがあり得るとおもうからだ。残念ながら、詩人には「プロ」と云っていい人が少ないし、その「プロ」でさえ食えないのだから、世間ではなかなか認められないのだろう。しかし、そんなこととはまるで別のところで、私は「詩人」と名乗っている。私には詩を書くことしか出来ないからだ。詩をやめることが出来ないからだ。そう云う人間にとって
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