青空の神話/まどろむ海月
その一部始終を見ていた大地は
青空の哀しみをやわらげるため
体をよじるように水を搾り出すと
それを大気として贈り 空にたちのぼらせました
空は 自分を見守り続けていた存在にはじめて気づき
哀しみと青さをやわらげ 大地に 近づきました
長い長い時間がたち
空と大地の間には 多くの生命が生まれ育ち
ついに 心を持った存在 人間が誕生しました
そのある心の中に あの白馬がすみつき
どこまでも自由を求める 強い力になりました
また別の心の中に 白馬をこがれる白い鳥がすみつき
愛 となったのです
この話を誰から聞いたか教えます。
それは五
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