感想の感想/アマル・シャタカ
て』を書かれた方には、僕は残念ながらお会いしたことはない。しかし、この人の書く文章からは、僕はいつも「求道」という姿勢を感じている。それは「詩」に対する真摯な愛情である。だからこそ厳しいことも書かれることはあるが、よらず求道というものは、そういうものである。誰も代わりはしてくれない。厳しくとも困難でも、自分の足で歩くしかない。その厳しさも知っているからこそ叱咤されるのであろう。
画家のゴッホは生前、一枚しか絵は売れず、最後は発狂の中で死んでいった。モディリアーニも、妻と子がいながら貧困の中で死んでいった。これが現代日本なら、絵なんか辞めて、他に働きにいったであろう。そしてそれが「社会人」と
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