小説「みどり」(あをの過程さん)についての長い感想/ふるる
ような雰囲気で、何か、作者の支配的な匂いがしません。
ていうことは、作者が読者をぐいぐい引っ張っていくような種類のものではないのかなあ、と思わせます。
通常、冒頭部分で読者は、小説の「とある世界」と「時間の流れ」に誘われるのですが、
この小説の「とある世界」は、とても詩的っぽい(と思う)。詩的っぽいということは、
なにやら美しげなものが次々と訪れそうな予感。詩みたいに、読者参加型なの?という予感。
「時間の流れ」的には、これも固定されていないような感じ。(詩の中では、必ずしも一日は24時間でなくて、一瞬で10年たってたり、
一日が子供の感じるように、ゆーっくりだったり、とかよくある
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