小説「みどり」(あをの過程さん)についての長い感想/ふるる
 
いながら、というのはしないので、読みにくいかもしれませんがあしからず)

(全部で9章まであります。3章ずつの構成になっているのですが、それについても特に言いません。)

みどり(1)
「家が一つの楽器のようだった。」この冒頭部分の一文だけで、私はしばし続きを読むのをやめて、この小説への
高まる期待感をどうしようかしらと思いました。
だって、すごく詩的じゃないですか。(比喩だからっていうのじゃないですよ)
普通の冒頭部分には見られませんです。普通はだいたい、日時や状況やセリフなどの「説明」から入るものです。でもこれは「説明」じゃなくて・・・「感想」?
登場人物がつぶやいているよう
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