Tomorrow of the same rabbit(1)/篠有里
過ぎ去った過去の白鳥、どちらとして、牛皮のような氷の世界。
川は雪と泥が混じり、まるで汚れたシャーベットの様ね。
この世は氷によってカバーされ、雨は、不意に雪に変わり、
私の薄手のコートを腐食する。意志の方がより早く家に帰る私。
気もそぞろに早足になる。
あなたははこちらを思い出し、ウサギ、何時まで、その仰角まで、持ち上げる意向、
それ、ライブ・ウサギをだらんとぶら下げているつもり?
私たちはまるで魚眼レンズによってのぞいて見た世界のような歪差から構成されている。
たとえあなたが私の前より早く歩きたいとしても、
情報は回り回って歪められた世界から送られては来ない。
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