Tomorrow of the same rabbit(1)/篠有里
 
つまで?

それは育てられる。
あなたと誰がこのウサギを育てるか。
あなた私にしたひどい事、そうかもしれない「それ」や「もの」が、
このような風に耳に入れられるかはまた別問題として、
私の知りたい真実を尋ね続ける事で、あくまで独立して重要でないウサギの根元を、
今度こそ明確に答えてくれますか?

耳から出た耳を捕まれてだらんと重いようにされたウサギの顔は、決して目には見えない。
同様にあの素敵な行為で死んだウサギ達、
私の横を通り過ぎていった既知のウサギも含めて、
あなたの持っているライブ・ウサギとは決して交わらない。
様式の異なるいかなるウサギにも当てはまらない。

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