Tomorrow of the same rabbit(1)/篠有里
 
て戦っていく、継続は力なり。
唐突な終わりのための補償は何も無い。
私とウサギの関係。

最後に、何かも、突然に、今日、ウサギの在処を告げられる。
それは、モノトーンの灰色の体で積み上げられ、
かすかな茶色い部分も混じり合った、
重なり合うウサギのBodyがただそこにある場所だ。
私はまだ家に戻れない。

だからあなたはあくまで慎重に無音で動く事を心がけて下さい。
その幽霊。ああ、私の幽霊。

お互いの色が混じり合う事は、白くない白鳥にも考えの及ばない素敵な行為だ。
既知のウサギだって決してそんな考えは持っていない。
単に彼らの内の一匹の動物であるウサギは、
雪が降
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