歴史の転換点/竜一郎
 
ルにある西大門(ソデムン)刑務所跡では、「日本の植民地時代に朝鮮の独立運動家など政治犯が投獄されて」あったそうで、「館内では当時行なわれた暴行や拷問の残虐さが人形などを用いて再現されてい」た。館内では、鉄格子の向こうに、日本の軍人が黒い鉄の棒で殴り、口や胸、足など全身から血を流す女性の像が見える。そして、その女性たちの痛みに喘ぎ叫ぶ声と軍人の責め立てる怒号が、スピーカーから大音量で流されていた。それを見て怒りを覚えたのか、その施設の壁一面には

「I hate Jappenese govermment(日本政府が嫌い)」
「テメラ ゆるさない。」
「(ハングル文字で)日本が憎い」


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