Tomorrow of the same rabbit (2)/篠有里
 
ベルが鳴り響くその時、
ふたり一緒に嘘が息づきはじめるのを感じてみたいと夢見る。
しろいしろいその先に。
そう、世界の歪曲収差の補正、360°の視界、
後ろと前が一度に見える世界、軽く囲まれた私の世界。

もし今日がウサギの明日なら、
昨日は、明日焼かれるはずの知らない誰かのウサギなのか。

不満を抱かせられた人とものは、見えること、および命が現存しているだけで、
いくつかのグループによって曳かれて、潰されて、そして、彼らを共に連れて行き、
そして、魚の眼はいつもあなたを見て、魚は私に同じように見られている。
私とあなたの視界は、丸く歪んでいる。
その俯瞰から、毎日、神の
[次のページ]
戻る   Point(1)