Tomorrow of the same rabbit (2)/篠有里
 
す行為と等しい。
あなたと私はともに等しい。

あなたと私は終わることの無い輪廻−回転系、その無限の世界の中に存在している。

ああ、そう、だから、どうして、今度こそ教えてくれますか?
私たちが、どうして、叶うはずのない覚醒しない痛みの中に、ただ留まっているのか。
それは神の魚の眼の中の世界に住んでいる私たちの運命なのか、
どうして外の世界はぴくりと身じろぎすらしないのか、
ウサギはあなたと私のものなのか、
たくさんの奇形の、毎日の、反復されたウサギを手放すことはできないのか。

とけて重いような色をした空から雨の形をした涙が降ってくる今日というまた同じ日、
みんながみん
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