Tomorrow of the same rabbit (2)/篠有里
 
に等しく、
あなたと私の内部価値はほぼ等しいとも言える。

さようなら、私と私の夢見る既知のウサギたち。
単純なモチーフの毎日ごとに繰り返しなされる私のものおよび私および私。
ともに待ち望む完全なるメインテーマは私の、ささやかな、無益な、希望でしかない。
三毛のウサギが行き過ぎる。

なら、なぜ、どうして、そんな夢を見るのか。
夢は、私を決して残さない列車が待つ、発車しない電車のウサギの夢また夢だ。

誰もがその一瞬を待って、私は、ただひたすらやってこない出発の時間の間、
青い濃度、暮れる車体、たくさんの誰かと一緒にロマンスシートの影に潜みはじめる。
それはウサギを潰す行
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