青い風景/はな 
 

さんさんと焼かれている
まっすぐのみちの とても遠くに
制服姿の
わたしがいた

うつむいた花々と
ますからのかわいてゆく おと
いつも
みずびたしの太陽に
照らされ



青い風景
どこまでもつづいてゆく 
あおい
ふうけい
目が
霞んでしまう 



ばんそうこうの匂いで
目覚めてゆくじゅんばんで
僕たちは生まれていって
かぜをひいたり
歌をうたったり
あしのさきを てのひらであたためたり している

ふと見ると
彼女は 美顔術にせいを出している
古ぼけたしゃしんみたいだったので
用もないのに声をかけると
煩そうに
振り向
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