青い風景/はな
り向いた}
どこまでもしぶとくて、あざやかで、平らかな道の上に彼が立っているので、私の世界もいつしかそうなっていました。
夕方の近所のスーパーで、おばさんたちに混じって戦利品を揚々と持ち帰ってくる彼の、感傷や、いらだちや、喜びは、そのままに降ってきて、目がくらみそうになるのです。それはわたしがいつか浴びていたあのかたちのないひかりよりも、おそらく、格段に、まぶしいのだと
思います
また
青い朝が 流れてくる
僕たちはどこへもいかない
あしたも
ななめにめぐってゆく
この星は
自販機や コンドームでできていて
とてもせつなくて
空にさわると
ふわふわ している
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