久しぶりに真夜中一人で呟いてみる/腰抜け若鶏
 
て注ぐ。
けれども自分にはそんな資格がないと知っている。

僕は時々虚しさに苛まれる。
何を手に入れても指の間からすり抜けて消えていく。
少なくとも今はそうだ。
だから前にあるいは上に進んでみたいと思ってみたりする。

こんな自分の生きてる意味って?
タチの悪い質問だ。
生きている限りこの虚しさは絶対に消えない。
うるさい、だまれ。

「真理」と名付けた死に行く年寄りの理屈なんて知らなきゃよかった。
でも、知らなきゃ周りに流されるだけ流されて人生の墓場で一生を送っていただろう。

また恋でもすりゃ虚しさは消えるか?
体を重ねれば生きてる意味なんて考えなくても済むか
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