久しぶりに真夜中一人で呟いてみる/腰抜け若鶏
ンテリになりたかった。
小難しい本を読んでクラシックを聴いて理屈っぽい話をして盛り上がる。
けれどもいつからかそれが虚しいと思い始めた。
浪人時代中は社会的成功が欲しかった。
富と名声、誰もが羨む地位。今まで自分を馬鹿にしてきた奴らを見返してやる。
けれども人生に一度のチャンスを棒に振った。だからもう一切求めない事にした。
大学に入って女の子にモテたかった。
目を合わせただけで女の子は自分に恋に落ちて夢中になってしまう。
けれどもそんな人間関係は疲れるだけだと気が付いた。
最近はお父さんになりたいと思った。
奥さんと一緒になって子供を育てる。自分の持てる愛をすべて注
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)