創作の泉/ナイチンゲール
 
終えた頃、ふと長編も書ける気がして
試しに書いてみたら意外とすんなりと書けた。

けれどもそれは好きなプロの作品のパロディだった。
読ませた友人にすぐに見破られて恥ずかしい思いをした。
やっぱり自分には小説家なんて無理なのだ。

せっかく短編小説なら書けるのだから
詩人にならなれるかもしれない。そう思って詩を書いた。
そして詩の世界は実に奥が深いことを知った。

言葉一文字にどれだけ複雑な想いを込められるのか。
そんな細かい作業に全身全霊を傾ける姿を見て、
ああ、これは真似できそうにないなと思った。

僕が目指しているのはもっと分かりやすくて、
手放しで読んでもブワ
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