視覚詩のお勉強 ステファヌ・マラルメの詩について/ふるる
置く紙の白を評価していた、ということがなんとなーくわかります。
もすこし詳しく言うと、
マラルメが亡くなる1年前に出版された、「骰子一擲(サイコロ一振りという意味)」という視覚詩集では、上にもあるようにその序文でマラルメは言葉から「意味」を剥奪し、
「意味よりも関係に、音やかたち、語のフォルム、沈黙の介在がつくりだすリズム効果、ページの上を横断する語の運動といったものに注意を向けるべきだ」と言っています。
さらに、
「私は大いなる感受性の助けを得て、詩と宇宙との内密な相関関係を理解するようになり、詩を純粋たらしめるべく、夢や偶然から詩を引き出してそれを宇宙の観念と並置しようという意図
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