視覚詩のお勉強 ステファヌ・マラルメの詩について/ふるる
言葉が透明な媒体ではなく、不透明な物質性をそれ自体帯びていることを、彼は強調する。中略「黒なきインク」としての流通言語に対して、あくまで「白い」紙の上にマッスとして「白の上の黒」として言葉の存在を物質化すること。(4)
「「沈黙」というネガティブなものに対するポジティブな評価。」(5)
「余白が黒い文字のマッスとの関係において、ひとつの意味を帯びることになる。」(6)
こんな感じです。
マラルメの考え方が、サウンド=ルックが意味に先行するコンクリートポエトリー(具体詩)の流れを生んだのだとも書かれています。
つまり、言葉の「音」に注目したということ、言葉を黒い物としてみて、それを置く
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