視覚詩のお勉強 ステファヌ・マラルメの詩について/ふるる
抜書きすると、
「マラルメが「意味」によってでなく、言語の内的な法則に頼って詩を製作するタイプの詩人であることが
はっきりしてきた。」(2)
「詩人は音楽家同様に、意味よりも関係に、シューエルのいう語の「サウンド・ルック」に、つまり音やかたち、語のフォルム、沈黙の介在がつくりだすリズム効果、ページの上を横断する語の運動といったものに注意を向けるべきだ、とマラルメは言う。こうしてつくられた詩が「骰子一擲」であり、これは音楽の楽譜のように読まれるべきだ、とその「自序」は言う。(3)
「「言葉」は「もの」を伝えた時点で、その存在は消し去られてしまうのだが、マラルメはまずこれを拒否してみせる。言葉
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