視覚詩のお勉強 ステファヌ・マラルメの詩について/ふるる
然印象が変わる。余白という沈黙も合わせて、どう言葉を組み合わせるかはとても大切だと思います。意味を剥奪というより、言葉の意味も音も形もひっくるめた、ベストな組み合わせを考えていく。それは、どの音も重要な要素の楽譜、どの骨組みも重要な建築、どの色や線も重要な絵画と同じこと。普通はテーマとか何かを現すために組み合わせると思われるけど、そうじゃなくて、組み合わせ方そのものが、作者の心の動きを現す。何が描かれているか、というよりは、音楽や建築のように、どういう佇まい、どういう動きをしているのかが、なんて言うか、言外や固定観念の外を現す芸術っていうことなんで、言葉で芸術しようとしたら、ベストな組み合わせを考
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