EYES./仲本いすら
 
ん坊の死を
「芸術」なんかで片付けずに、もっとストレートに見てほしい


どこかの国で 逆立ちをしていないと死んでしまう少女がいた
その病気を治す手段は、未だに見つかっていない
彼女の逆立ち生活を人々は奇怪だと言う

だが、彼女の見る世界はたしかに逆さだが
彼女の考えることは、私たちとおなじなのだという事


どこかの国で 48kmを完走した3歳の少年がいた
毎日7時間、来る日も来る日も走り続け、周りの目など気にせずに
そして、ようやくゴールへたどり着いたのだ

だが、ひとつわかってほしいのは
彼の人生は、今からスタートしたということ


どこかの国で 再生
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