3.詩の付加価値/いとう
 
れてもそれが一過性であるならばスターという付加価値は無駄になってしまう。スターの後のビジョンなしでは、短歌における俵万智、F1におけるセナをみるまでもなく、その市場は停滞してしまいます。


 俺自身は詩(poetry)の本質的商品力に疑問を持っていません。個々の詩作品(poem)の商品力については疑問を抱くものは多々ありますが。
 ある意味、詩(poem)が詩(poetry)の付加価値になり得ていないのかもしれない。詩(poem)のターゲットが詩(poetry)のターゲットとズレているのかもしれない。詩を流通させようとするのなら、何が何に対しての付加価値となっているのか、そして何を訴求し
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