文蚊論/ベンジャミン
 
とにかかわらず
すっと入ってきて
知らぬ間に自らに取り付いてまた
新たな文化へと派生してゆくというもの
で、あるからである

そもそも文化とは
「文」に「化」と書くのだが
これはとってもイメージではない
たとえば
わたしは文を書く物書きであるのだが
文を書く、それが文化となりうるならば
わたしはとっても文化人である
しかしながら
わたしが書く物や、書こうとする物が
つまり文化と呼ぶにふさわしくない以上
単に軽妙な文章を躍らせている
に、過ぎない

そもそも
わたしが書く物や、書こうとする物は
それ自体
本来わたしのものですらないのであり
何処となく、誰
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