◎吉増剛造覚書?ハルキ文庫版「吉増剛造詩集」感想 /石川和広
アリティーを求めるのである。古代中国の書家たちをお手本として。そういう意味ではデリダの言うように、「書かれたもの」が先行している。
吉増の独特の歩行は、その何者かを忠実になぞる、出来事のなぞりという点で際立っているのではないだろうか?抒情をもなぞり、感覚の火花をなぞる、聞き取られたものを脳内で文字化し、それをなぞる仕方の忠実さが群を抜いているのではないか?
そういう意味で、型というものを大事にする古典芸能に通じる自己劇化のドキュメントといえるのではないか
いつでも
時代錯誤の
時代おくれなんだ、おまえは
純金の夢夢あるいは狂歌一千年狂草体に文学を崩して爆音たててるつもりがい
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