「象牙の太陽」/shu
 
マグマが眠っているに違いあるまい
と侍のような口ぶりで
しかし口元は微かに笑っているのでありました

ぼくはむんずとその手を制し
―いやいや今度は僕の番だ
とばかりにあなたのブラウスを引き千切り
ぷるんとした二つの乳房の真ん中に
電光石火の如くハンマーを打ち込んだのでした
―嗚呼 わたくしはまだ半熟にございますぅ
と急に女中のようにへなへなと
蚊の鳴くような声で叫ぶ間もなく
ぱくりと割れた胸の谷間から
とろりと黄身があふれ出し
あなたはぱったり倒れてしまったのです

ぼくは慌てて象牙の玉を拾いあげ
あなたの裂けた胸に押し込んで

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