きらきら/アマル・シャタカ
すべての組織が生まれ変わるこの体
わたしはわたしであってわたしではない
思い出を亡くしてしまえば失ってしまえば
生き物であったとしても わたしにはあらず
体から零れていく思い出の欠片たちを
手で拾い集めても
やがて自らの思いのすべてに押しつぶされて
崩壊していくのは 思い出なのかわたしなのか
拾いきれぬ思い出を
今日はペンダントにして
明日は 河に流して流星に
一人行く淋しさの欠片は あのジュークボックスに投下して
たまには美しく歌われよう
あなたのために取っておいた 愛のための空間も
いつか零れていくのでしょう
めぐり会わなかった思い出として
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)