半生記/炭本 樹宏
 
った
 寝止まりはテントだった
 一つの目標に向かってみんなで協力する喜びを知った
 僕のギャグも受けることもあった
 本当に楽しかった
 一週間走って大会はインディアン大学が終点だった
 学生が2、3百人集まっていてスピーチを頼まれた
 他のメンバーは真剣に堂々とスピーチしていた
 僕の番になると英語なんてろくにしゃべれないから
 どこかのステッカーに貼ってあった文句を話した
 Alllife is sacred(全ての生命は神聖だ)
 大きな拍手で称えてくれて感激した
 それから大学で政治的な集会があったが英語が分からないから
 参加せず仲間になったアメリカ人と過ごし
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