尾崎喜八「山の絵本」を読む/渡邉建志
 
みたくなるものではないか。調べてみたんだけど、

終生バスク地方に過ごした詩人フランシス・ジャムはルドンを尊敬し、一時仲違いはあったものの、ジャムの結婚式にはジッドと共にルドンも参列していた。

おお、おお!ルドンマニアとしてはこれはちょっと見逃せない詩人である!ルドンというのはオディロン・ルドン、フランスの象徴主義画家、ナビ派の憧れ的存在、最初は白黒で奇怪な夢の世界を書いていたのが、ある時代から突然色とりどりの華やかな夢の世界を描き始めた画家であり、私はこの異端(?)の画家をフランスの伊藤若冲とでも呼びたいのですが、とにかく私がいちばん好きな画家なのです。そうするとちょっとこの
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