河童の屁?3 (宵待ちの月)/がんさん
辺りは、子供たちに申し分ないほど、
スリルと冒険に満ち満ちていた。
その上、ここの学校にはほんの腰掛程度、
新しい学校は二学期からということになっていたから、
信じられるかい、
僕は、宿題というものがまったくない夏休みを
体験することになったんだ。
それはさ、「不二家」で小倉のホットケーキと、
チョコレートパフェと、プリンアラモードを、
一緒に食べていいって言われた程の幸せだぜ。
そのときは、そう思った。
でもそんな満ち足りた気分の日は、そう長く続かなかった。
何もしなくていいてぇことは、
ウルトラC級の拷問かもし
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