河童の屁?2/がんさん
物心ついた頃から、その食べる式次第は、
きっかりと、かつ厳かに決められていた。
ここに、一皿の牡蠣フライ定食があったとする。
まず開会の辞は、牡蠣にレモン汁をかけるところから始まる。
そして、すぐに一口・・・なぁんて野暮なことはしない。
間違ってもしない。
プロレスでも、メーンイベントは、
さんざんじらした挙句の最後でしょ。
で、まずは添えのキャベツやポテトフライを、熟読玩味?する。
むろん、レモン汁が染み込んで、
つややかさを増したフライの肌合いや、
その匂いを横目で楽しみながらね。
興が昂ずれば、つまのパセリまでい
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)