我が亡き友(改訂版)/ポロリ
 
とでしょう。彼の心は、どういうべきでしょう、あまりに露に浮かれてしまい、あまりに容易に野望を持ってしまったのです。彼は目にするもの全てを欲しくなってしまい、視線は至るところに彷徨ったのです。つまり、見境がなかったということです。胸を飾る私の寵愛の印も、西方に落ちる入り陽も、何処かのおせっかいな痴れ者が彼にと鉱山で採ってきたダイヤも、ボーイングで突き崩したビルも、皆それぞれが皆一様に、感嘆の声を彼から引き出したのでしょう。また少なくとも彼はあの赤く染まる頬を見せたことでしょう。そして彼はグルーピーに礼を述べたでしょう。
致し方の無いことです。でも、そのやり方ときたら、なんと言えば良いでしょう、まる
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