平坦な戦場で僕らが生き延びること/高田夙児氏の詩について/渡邉建志
に僕の思考は分散していって取り留めがない。君が僕を好きだと言って、それで突然仕事場の話になるし、「聞けばJR東日本/吸ってる煙草はラッキーストライク・メンソール」なんてうたが入ってくる。うたは続く。「たまには怒られることもある/始末書を今週中に出さないといけない」 相変わらず一人の愚痴を読者は覗き込まされる。しかも重い愚痴じゃない。ちっさなこと。平坦な戦場を生き延びること。独り言を通過して、君への返答が相変わらず思考のなかで行われる。
「僕は君を好きだと思わない」
{引用= 猫科の動物になりたいと思う
にゃー にゃー と言いたい
外人ハウスに住みたい
今外人
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