平坦な戦場で僕らが生き延びること/高田夙児氏の詩について/渡邉建志
 
れど、この2行は僕にとって、とても温かい。高田七不思議がもっとあるといいと思う。


   君が僕を好きだと言った

   今日仕事場の人が辞めた
   転職先が決まったという 聞けばJR東日本
   吸ってる煙草はラッキーストライク・メンソール
 
   たまには怒られることもある
   始末書を今週中に出さないといけない

   僕は君を好きだと思わない


僕の一人思考のあとで、突然、君の言葉を回想する、いや、これは現在進行で会話が行われたのかもしれない。一方で君との会話があり、一方で僕の一人での思考が行われるという、意識の流れ文体なのかもしれない。実に僕
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