いつの間にか/
 
遥か上空を雲が流れていく
その少し下を鳥が飛んでいく
荒れた土の上を僕は歩いていく


できることよりできないことの方が多いこと
努力では上回れない才能があること
ガラス球に憧れて生きてきていたこと

世界が持つたくさんの嘘を 聞いてもいないのに教えられ
荒れた土の上を僕は歩いてきた
雲の向こうの虹さえも 七色が混ざり合って濁っている 


遥か上空の雲は何も知らず流れていく
その少し下の鳥は歌いながら飛んでいく
荒れた土の上の僕は下を向いて歩いていく


空に憧れて飛ぼうとしても 
墜落するのは目に見えてるから
いつか来る奇跡を信じて 
一歩一歩進んで
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