いつの間にか/
 
んでいく

そんな言い訳を頼りに 世界が見放した願いを持って
荒れた土の上を僕は歩いていく
雲のむこうの青さえも 信じきることができないのに



空を飛ぶ鳥が 僕を見て笑っている
遥か上空で  歌いながら笑っている
その声に苛立って 
言い返したくなって
初めて上を向いた

空を飛ぶ鳥が 僕を見て笑っていた
その表情は 歪んではいなかった
そして
その上の空を いつか見た雲が
少し形を変えて流れていた

遥か上空の雲と同じ距離を
荒れた土の上の僕は 進んでいた

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