君に宛てて/Monk
 
ったんだ



ねぇ、君
エスカレーターを逆走する子供に出会うといつも羨ましそうに見つめる、そんな君のまなざしが僕は好きだったんだ


 ***


ねぇ、君
いくらトーストをくわえて走り回ったって、転校生とぶつかったりすることなんて現実にはないんだ



ねぇ、君
いきなりヘッドバットをして「どう?」と言われても、そんなことで簡単に人格が入れ替わったりはしないんだ



ねぇ、君
モンブランのことをモランボンと言うのは、てっきり冗談なのかと僕はずっと思っていたんだ



ねぇ、君
いたちごっこっていうのは、そういうかぶりものとかは必要としない
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