君に宛てて/Monk
 
ないんだ



ねぇ、君
牛乳を飲むときいつも君は僕のほうをすごく警戒していたんだ



ねぇ、君
君が横断歩道の白いところをはみ出ないよう懸命なのを、僕は気づいていたけどずっと黙っていたんだ



ねぇ、君
君の鼻歌は僕が近寄るといつもいつも律儀にフェードアウトしていったんだ



ねぇ、君
ニワトリが先かタマゴが先かはっきりしてよ、と言われても僕にはどうしようもなかったんだ



ねぇ、君
きゅうすは猫を噛まないんだ



ねぇ、君
ビルが募集しているのはペナントじゃないんだ



あの時、君が
「プリンにしょうゆをかけたら
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